ポポ開講しました!(土曜中級・初級)
土曜日のこどもポポです。
2月・3月は土曜のみ、初級クラスへの中級・上級の子(20級以上)の参加はご遠慮いただくことにしました。土曜初級の受講者が増え定員間近になっていること、特に横で見てあげる必要がある未就学児の会員が増えていることが理由です。
14時半からの中級クラスは定員まで余裕がありますので、14時半から受講してください。
さて中級は8人の受講者がいました。内容は、四間飛車vs居飛車急戦。
実はこれ、スワ先生が11日「関西アマ女流名人戦」で指した将棋です。(後手がスワ先生)
・定跡を忘れてしまって攻めへの対応を間違えて不利になった→正しい定跡手順は?
・先手の人が逃した、有利になる手順は?
・スワ先生の逆転を呼んだ攻めとは?
・スワ先生が指さないといけなかった決め手とは?
…など、次の一手形式で考えてもらいました。指さないといけなかった決め手があったということは、スワ先生が逆転で負けた将棋なんですけどね。
スワ先生、普段は四間飛車を指さないので(なぜ指したのかは皆さんにお話しました)、たまたま教材になる将棋を指していてよかったです。いつも負けた将棋ばかり紹介しているけど、たまには勝った将棋も紹介したいですね。次こそは!
詰将棋は途中で休憩している人が多かったなぁ~。
16級に上がったAちゃん、最近上級の子も見習ってほしいくらい手つきがかっこよくなりました。
今回は受講者の対局からいくつか紹介。
Aちゃん(▲下手)とラグビー少年Tくん(△上手)の飛香落ち戦。
図から▲2五銀△9一香▲2四歩まではよかったのですが、△9六歩▲同歩△同銀▲9七歩△同銀成▲同桂△同角成と一気に破られてしまいました。
Aちゃんの指した手のように、相手の攻めを全て守ることを「面倒を見る」と言います。
面倒を見て相手の攻めを完全に切らす(守り切ってしまう)ことができればいいのですが、なかなかうまくいきません。せっかく▲2四歩まで攻めの形ができているのですから、「自分の玉が詰まされる1手前に相手の玉を詰ませたらいい」と「攻め合い」という考えも持ってみましょう。
上の手順では▲9七歩や▲9七同桂のところで▲7九玉と逃げておけば、上手の角が成るまで時間がかかりました。その間に▲2三歩成△同金▲2四歩と攻め込むことができました。
こちらはMくん(△上手)とSくん(▲下手)の飛香落ち戦。Sくんは級は初級ですが、学年が近い子が多い中級クラスに来てくれています。
「攻めは飛角銀桂」と言いますが、Sくんの飛角銀桂はどこにいるでしょうか。飛は3八、角は6八、銀は1五、桂は9七。4枚の攻め駒が狙っているマス目がバラバラですね。同じマス目を狙うようにしてみましょう。
こちらはTくん(△上手)とSくん(▲下手)の香落ち戦。Sくん、相手が矢倉囲いに早く組んできたのを見て、予定を変更して(既に▲2六歩と突いていた)▲6八飛と振り飛車にしました。策士ですね。
Tくんはびっくりして、居玉で△2二角型のまま棒銀に出てしまいました。結果、図のように6筋ががら空きですし、棒銀が全く働いていません。
知らないことをされても、「飛と反対側に玉を囲ってから攻める」というセオリーはそのまま変わりません。Tくんは上級が近いですが、級が上がってきたからこそ基本通りに指すようにしましょう。
初級は中級以上の子にご遠慮いただいたものの、初級の子のお休みが多く、5人の出席でした。なんと新入会員が3人です。
前日に無料レッスンで駒の動かし方を習ったばかりの子もいましたので、動きを確認しながら、ゆっくりと「金と銀の使い方」の講座を行いました。飛角桂を使った両取りを狙える子は増えてきましたが、金や銀でも両取りはかけられるんですね。
次回の土曜こどもポポは3月14日、昇級筆記テスト1回目です。特に初級の子は30分間テストを受けるだけでも大変だと思いますので、おうちでテストをするということを説明お願いいたします。
昇級者はなく、新入会のうちM・Hくんを30級に、M・Kくんを33級に認定しました。
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